木の葉3分クッキング〜ホットドッグの乱

 『木の葉3分クッキング』は木の葉テレビ有料チャンネルの視聴率ナンバーワン番組であるが、 その数多くの放送の中でも伝説とされている回がある。
 名付けて『ホットドッグの乱』。
 前回の『木の葉3分クッキング』についてのオンエア後、 多くの視聴者から
「ホットドッグの回を是非」という声が相次いだため、 本日はその放送を丸々紹介した後更に掘り下げてみようと思う。


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「皆さんこんばんは、はたけカカシです」
「こんばんは、助手のうみのです」
「本日の3分クッキングのメニューは簡単手作りウインナーを使ったホットドッグです」
「見てくださいこの大きくて太いウインナー!  すっごいテラテラしてる・・・カカシさん、こんなものを家庭でどうやって――」
「キーッ、イルカ先生!そんなのより俺の股間のウインナーの方が立派です! いやらしい目しちゃって・・・おうちでたくさんしゃぶらせてあげますから早く帰りますよ!」
「ぎゃーーっ助けて、たす、うぐっ」
 スタジオには煙とスタッフの喧騒だけが残された。


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 信じられないだろうがこれが当日放送されたMC二人の出ている場面の全てなのである。
 その日の放送は長々とスポンサーであるQBのCMが流された後、 疲れきった表情を顔に隠さず貼り付けたスタッフの不知火氏が手順を読み上げるだけという 前代未聞のものとなった。
 当時のことを不知火氏はこう振り返る。
「俺は企画段階でヤバイって忠告したんスよ。 ぶっといウインナー持ったイルカにカカシさんが欲情しないはずがないって。 でもホラ、うちの番組って途中の二人の暴走ありきってところもあるんで通っちゃったんですよねー。 まさかあんな短時間で逃げられるとは思いませんでした。 暗部の精鋭に集合かけて結界張らせてたんですけどまるで意味なかったっスね」
 そして彼は「これもう時効だから言っちゃいますね」と前置きした後、 カメラの前で爆弾発言をしてくれた。
「カカシさんとイルカあの後三日間行方不明だったんスよ。 帰ってきたカカシさんがすっげえツヤツヤしてるのに対して、 イルカは二日間意識戻りませんでしたからね。顎関節症にもなりかけてたって。 火影様カンカン、しばらく放送も中止」
 あれは参ったなーと笑顔を浮かべる彼に、木の葉の忍びの強さを見た。


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 オバケ番組の影にスタッフの努力と知られざる裏話あり。
 忍びへの尊敬だけでなく同じテレビマンとして、我々はこの場を借りて彼らに敬意を表すことにする。
 それでは皆さん、ごきげんよう。


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