【いい夫夫の日】

「せんせー伝言ー」
「ん、イルカ先生から?」
  「俺にカカシ先生への伝言頼むのってイルカ先生くらいだってばよ」
「ま、一応ね。なんて?」
「んとんと、ちょっと待って。すっげぇ難しい言葉が並んでたんだってばよ。
えっとぉ……
『紅蓮の飛沫を噴出しし珠に意図せぬ滴を導きし珠、そして決して崩してはならぬ岩は対であってこそ満ち足りる』
だって!
なあなあ任務の話? 伝説の竜とか倒しに行くの?」
「内緒。しかしナルト、長い文句も覚えられるようになったじゃない」
「へへーん俺ってば努力してっからな!」
「偉い偉い。じゃあイルカ先生に返事をお願い」
「任せとけ!」
「『欲するは 主と喜の子を なすばかり』ってのはどうかな?」
「……先生達の伝言っていっつも訳分かんねーことばっかり」
「夫夫の言葉遊びは子供は理解できなくていいの。
じゃ、俺はスーパー寄ってくるからあとヨロシク」
「?? すーぱー?」

その日のはたけ夫夫の夕食はトマト・玉葱・ジャガイモに加え茄子とキノコが盛りだくさんのカレーだったそうな。



Novel Top