拍手小話(1)

【キャンディと亀】

「イルカ先生の作る飴ってすんげーうめーんだ!」
「ふーん、イルカ先生って器用なんだ。飴ってキャンディバーみたいなやつ?」
「うーんと、ペラペラで茶色が透けたような綺麗なヤツ!イルカ先生は螺旋状にしてくれるからパリパリなんだってば!亀に関わる名前だった気がするけど……」
「亀?」
「うん。イルカ先生は亀の甲羅がうんちゃらって言ってた」
「亀の甲羅だったら亀甲かな」
「キッコー?」
「ほら、亀甲縛りとか言うだろ?」
「知らないってば。でも名前の響きは似てる気がする。キッコーシバリってどんなヤツ?」
「うーん、実演した方が……」
「おー、ナルト!それにカカシ先生、お疲れ様です!」
「イルカ先生!受付は?」
「俺は今日は終わり。一楽でも行くか?」
「ラッキー!イルカ先生、ラーメン食い終わったら亀甲飴作って欲しいってば!」
「おいおい、それを言うなら亀甲じゃなくてべっうわっ!」
「これが亀甲縛りだ。亀の甲羅の模様みたいだろ?」
「ホントだ!」
「ちょ、アンタ部下に何教えてんだッってか縄にチャクラぎゅうぎゅうに練り込んであるし、ほどけー!」
「おっと普段の癖でつい。時間が掛かるのでうちでほどきましょう。ナルト、一楽と鼈甲飴は明日にしろ。あと報告書頼む。じゃあな」
「うわぁぁぁぁぁッッ」
「……やれやれだってばよ。ん?……サスケ、なんで縄持って立ってるんだ?」



【ぎゅー】

「カカシさん、ぎゅー」
「おや珍しく甘えたさんですか? はい、ぎゅー」
「ちょっ離してくださいよ」
「……イルカ先生アルツ?」
「っ違います!だからぎゅーですってば!」
「だからぎゅーしてるじゃないですか」
「牛肉ですよ!今夜は肉じゃがなのに冷蔵庫になかったんです。買ってきてください」
「あー了解です」
「…………」
「イルカ先生、服の裾離してくれないと俺お肉屋さんいけませんよー」
「……今はダメだけど帰ってきたらぎゅーってして欲しいです」
「ッハイ!ぎゅーなりちゅーなりなんなりと!」
「は、早く行ってください!」
「行ってきまーすvV」



【ウワキカカシ】

「カカシさんの浮気者!」
「なっ・・・俺がいつ浮気したって言うんですか。一生貴方一筋です。
っていうか俺のムスコはイルカ先生以外には反応しませんよ」
「そんなの当然です。
じゃなくて、カカシさんイチャパラをやめて別のエロ本読んでるでしょう」
「エロエロパラダイムですか?」
「それです!
これまでずっとイチャパラだったのにどうして今更エロパラなんですか」
「これ俺の書いた同人誌です」
「え」
「イチャパラの新刊は待てども待てども出ませんからね、自家発電ってヤツです」
(この人自分の本をカラーで宣伝してたのか・・・)
「ちなみに主人公達の名前はタカシとルカ、付き合い始めて3年目のラブラブカップルです」
「!?」
「俺の誕生日にイルカ先生が頑張ってくれたあの夜を文章化してみましたv」
「なっ・・・なんてことしてるんだこのバカ上忍!」
「売れ行き凄いんで二人で美味しいもの食べに行きましょうねーvV」


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